Column

2025.09.24

家具が変える空間デザイン。成果につながる店舗レイアウトと演出ポイント

家具が買える空間デザイン 成果につながる店舗レイアウトとは?

店舗にとって空間デザインは、単なる「見た目の良さ」ではありません。購買意欲を高めたり、滞在時間をのばしたり、再訪を促したりと、戦略的な役割を担っています。

なかでも什器やソファといった家具は、配置やデザイン次第で空間の快適さやブランドの世界観を大きく左右する重要な要素です。

こちらでは、空間デザインが店舗経営にどのように影響するのかを解説しながら、設計やレイアウト、家具選びのポイント、業態別の考え方まで、わかりやすくご紹介します。

店舗デザインや家具導入でお困りのご担当者様は、ぜひご覧ください。

空間デザインは「雰囲気づくり」だけではない

「そのレイアウト、本当に売上につながっていますか?」

空間デザインは、単に「雰囲気をつくる」ためのものではありません。来店したときの第一印象から、売り場を巡る流れ、購買行動、そして「また来たい」と思ってもらえるかどうかまで、体験全体に関わる大切な要素です。

その体験を支えているのが、什器やソファといった家具です。座る・立ち止まる・商品を手に取るなど、ちょっとした行動のきっかけを生み出し、お客さまの過ごし方や滞在時間にも自然と影響を与えます。

だからこそ大切なのは、見た目の美しさだけではなく、目的を果たす力。売上や効率、ブランディングなど、店舗ごとのゴールに合わせて、照明や動線、家具の配置まで含めて最適化することで、ブランドの想いを伝え、成果につながる空間が育っていきます。

店舗空間デザインの基本構成と役割

店舗空間デザインの事例1

空間デザインは、視覚的な印象づくりだけでなく、店舗の運営効率や売上にも直結します。

その骨格を形づくる基本構成は大きく分けて以下の2つです。

ゾーニングと動線設計の重要性

店舗デザインの出発点は、ゾーニングと動線計画です。ゾーニングとは、売り場や休憩スペース、サービスカウンターなどを目的に応じてエリア分けすること。空間全体の役割を整理することで、利用者が心地よく過ごせる流れが生まれます。

さらに入口からどこに立ち止まり、何を見て、どう移動するかを描く動線計画を重ねることで、お客さまの自然な行動を導き、商品との接点を増やすことができます。

照明・色・素材の「感覚に訴える空間づくり」

空間の印象を決めるのは見た目だけではありません。照明のあたたかさや素材の手触り、色の組み合わせ、家具の質感やフォルムなどが重なり合って、ブランドの世界観は立体的に伝わります。

高級感を出したいなら間接照明とマットな素材に落ち着いた家具を、明るさや活気を演出したいなら彩度の高い家具と照度の工夫を取り入れると効果的です。

そんな小さな工夫が、訪れる人の体験をより印象的に変えていきます。

sixinchの家具なら、色やフォルムを自由に選べるので、ブランドイメージを具体的なかたちにできます。

業態別に異なる空間デザインの目的

空間設計には、「業態に合わせた優先すべき要素」があるのをご存知でしたか?
業態別の空間デザインの目的を理解し、それに基づいた計画を立てることが、顧客満足度の向上や売上の増加につながります。

ここでは、物販・飲食・サービス店舗などの業種別にポイントを整理します。

物販店舗

物販店舗で大切なのは「見やすさ」と「手に取りやすさ」。棚の高さや什器の配置を工夫すると、自然に商品に目が向き、「もう少し見てみよう」という気持ちが生まれます。

ディスプレイにひと工夫加えれば、ただ商品を置くだけの場所から「発見が楽しい売り場」に変わります。

飲食店

飲食店では「「居心地」と「効率」のバランスがカギです。照明の明るさや席の間隔がくつろぎをつくり、テーブルやソファの配置がスムーズなサービスを支えます。

カウンターや個室を組み合わせることで、時間帯やシーンに合わせた空間を演出できます。

サービス店舗・オフィス併設型

ポイントは「安心感」と「柔軟さ」。美容院なら、仕切りで人目を気にせず施術を受けられる工夫や、待合スペースの落ち着いた家具でリラックス感を高めます。オフィスを併設する施設では、可動式の家具を使うことで、打ち合わせや休憩などシーンごとに空間を変えられます。

設計者・デザイナーが意識すべき空間デザインの戦略性

店舗空間デザインの事例2

「意図が見える」デザインとは?

設計図に表れるのは「見た目」だけかもしれませんが、実際の空間では「意図」が問われます。なぜこの動線なのか、この照明の角度なのか。そういった設計思想が、使い手に伝わる空間こそが成果を生むデザインです。

ブランディングとの一貫性

空間デザインは、家具や内装だけでなく、ロゴや名刺、接客スタイルまで含めたブランド体験の一部です。特に、複数店舗を展開する場合は、全店での統一感を保ちながら、地域や立地に合わせて差別化する工夫が求められます。

SNS・写真映えを意識した設計

SNSで拡散されやすい空間を意識することも、今の時代の戦略です。映える壁やシンボリックな照明、写真を撮りやすい余白などを設計に取り入れることで、「この場所に行きたい」と思わせるきっかけになります。

空間デザインは「成果を生む戦略装置」

空間デザインは「感性」だけでなく、しっかりと目的を持った戦略のひとつです。来店する人の体験をデザインし、日々の運営をスムーズにし、ブランドの価値をより高めるためには、意図ある設計が欠かせません。

照明や素材、動線、そして家具など、いくつもの要素が組み合わさって、空間の印象や居心地がつくられていきます。

設計の初期段階から専門家と一緒に、「どんな空間をめざすのか」を考え続けることで、その空間は単なる場所ではなく、経営に役立つ大切な資産へと育っていきます。

 

店舗デザインでお悩みの方へ

店舗空間の魅力をつくるうえで、大きな役割を担うのが家具です。ソファやスツール、什器などを空間に合わせてデザインすることで、ブランドの雰囲気がぐっと引き立ち、お客さまの体験もより心地よいものになります。

sixinchは、そんな家具を「置くもの」ではなく、空間全体を形づくる要素のひとつとして考えています。動線やレイアウトを含めた空間設計と組み合わせることで、家具はよりその力を発揮し、居心地と機能性の両立につながります。

「もっと長く滞在してほしい」
「使いやすさとデザイン性を両立したい」

そんな思いを、丁寧に形にしていきます。まだイメージが漠然としている段階でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。

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