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2025.09.09
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コントラクト家具とは?選ばれる理由と導入のポイントを徹底解説

商業施設や公共空間の設計・リニューアルでは、機能性とデザイン性を兼ね備えた「コントラクト家具」に注目が集まっています。
空間全体の印象を大きく左右し、訪れる人の体験価値を高めてくれる家具は、施設のブランド力や快適性に直結する大切な存在です。

この記事では、コントラクト家具の定義や特徴、導入メリット、活用シーン、そしてsixinchが提供する独自のソリューションまでをわかりやすく解説します。

コントラクト家具とは?その定義と特徴

まずは「コントラクト家具」とは何か、その定義と特性について明確にしておきましょう。
家庭用家具との違いや、設計・製造における独自の視点を理解することが、導入の第一歩となります。

家庭用家具との違いは?

コントラクト家具とは、商業施設や公共施設など、多くの人が利用する場所に合わせてつくられた家具のことです。家庭向けの家具とは違い、毎日たくさんの人が使うことを想定して、丈夫さや安全性、そして見た目の美しさにも配慮して設計されています。

また、こうした家具は、空間全体の雰囲気やサービスの質にも深く関わる大切な要素です。だからこそ、単に「壊れにくい家具」ではなく、その場にふさわしい存在感や、空間をより魅力的に演出できるかどうかも、とても大事なポイントになります。

施設や空間に合わせて設計・製作される家具

コントラクト家具は、空間の広さや目的、動線、利用する人に合わせて、サイズや素材、色、形を自由にアレンジできます。既製品では難しい細かな寸法調整や、ブランドイメージに合ったカラー選びもできるので、空間に自然となじみながら、使いやすさとデザイン性を両立できます。

結果として、施設の個性をより引き立てつつ、見た目の心地よさと実用性のどちらも叶えられるのが特長です。

耐久性や安全性などが求められる理由

ホテルや学校、病院、商業施設など、人が多く集まる場所では、家具は一日に何度も使われ、想定以上の負荷がかかります。長時間の使用や不特定多数の利用に耐える強度がなければすぐに劣化し、事故や不便の原因になってしまいます。

また、子どもや高齢者も利用する空間では、角の丸みや安定感のある構造が安全を守るために欠かせません。こうした理由から、公共性の高い場所では家庭用とは異なるレベルの耐久性と安全性が求められるのです。

コントラクト家具の導入メリット

コントラクト家具の写真

次に、コントラクト家具を導入することで得られる具体的なメリットをご紹介します。見た目の美しさはもちろん、使い勝手の良さや、空間全体の価値を高めてくれる点など、さまざまな魅力があります。

空間ブランディングと一体化できるデザイン性

コントラクト家具は、空間全体に統一感をもたせ、ブランドの世界観を引き立てる役割を果たします。家具そのものがアクセントとなり、ロゴカラーや特注のデザインを取り入れることで、空間全体で一貫したブランド表現ができます。

業種・利用用途に応じたカスタマイズ性

施設の種類によって、家具に求められる役割はさまざまです。教育施設では安全性と明るい雰囲気、オフィスでは動かしやすさや収納力、商業施設ではデザイン性と使いやすさが重視されます。

コントラクト家具なら、形や素材、サイズ、色を自由にカスタマイズできるので、それぞれのプロジェクトに合わせてぴったりの提案が可能です。

長期使用に耐える強度・メンテナンス性

頻繁な利用や移動にも耐えられる丈夫なつくりに加えて、汚れがついても簡単にお手入れしやすいマテリアルなので、日々のメンテナンスの手間をぐっと減らせます。その分、買い替えや修理の回数も少なくなり、コストの負担を抑えることにもつながります。

さらに、パーツ交換や修理にも柔軟に対応でき、長く安心して使えるだけでなく、サステナブルな施設運営にも役立ちます。

コントラクト家具が選ばれる業種・導入シーン

コントラクト家具の写真

コントラクト家具は、施設の種類や目的によって役割が少しずつ変わります。ここでは代表的なシーンをわかりやすくご紹介します。

ホテル・旅館

ロビーや客室では、上質な雰囲気とくつろぎやすさ、そして日々のお手入れのしやすさが大切です。家具の質感や仕上がりが、滞在の心地よさを大きく左右します。

商業施設(レストラン・カフェ・ショップ等)

カフェやショップなどでは、レイアウトを変えやすいことと、お店の世界観を伝えるデザイン性が求められます。機能性と見た目のバランスが空間の魅力を高めます。

オフィス・ワークスペース

多様な働き方に合わせて、自由に動かせる家具が役立ちます。打ち合わせや集中作業など、場面ごとに空間を切り替えやすい工夫がポイントです。

医療・福祉施設

安心して利用できることが第一条件。抗菌性や清掃のしやすさ、安定感のある構造、やさしい色づかいが、利用者の安心感につながります。

教育機関(保育園・幼稚園・大学など)

子どもたちが安全に使えるよう、角のない形ややわらかな素材を取り入れます。明るい色や遊び心あるデザインは、学びや感性を育む空間をつくります。

公共施設(美術館・図書館・ホールなど)

美術館や図書館、ホールなどでは、誰にとっても使いやすいユニバーサルデザインと、落ち着いた上質さが大切です。文化的な雰囲気に調和する家具が選ばれる傾向があります。

【事例紹介】シーン別・コントラクト家具の活用例

ここでは、sixinchの家具が実際に活用されているシーンを想定した具体例をご紹介します。 空間演出において、どのような役割を果たしているのかが見えてきます。

待ち時間を快適にするロビー・待合スペース

高松空港 – TAKAMATSU AIRPORT –

広々とした吹き抜け空間に置かれたソファは、波打つような立体的なフォルムが特徴です。どの方向からでも腰かけやすく、人の行き交う場所でも自然に使えるデザインですが、実はこれ、見た目も座ってもコシがある’’うどんソファ’’として少々話題になったアイテム!高松のうどん愛が実現したユニークな事例です。

事例写真:高松空港
製品名@ Cliffy360 

▼事例詳細はこちら
https://sixinch.jp/project/takamatsu_airport/

 

教育施設での安全で明るい空間づくり

江古田幼稚園

動物型のロッキング遊具やカラフルなクッションなど、遊び心あふれる家具で構成された空間です。

角のない柔らかな素材で安全に配慮し、明るい色合いとやさしい質感が子どもたちの感性を育み、心地よい時間を演出します。

事例写真:江古田幼稚園
製品名@Puzzle @Zousan @Wan @Cliffy360

▼事例詳細はこちら
https://sixinch.jp/project/ekoda-kindergarten/

 

オフィスでのクリエイティブな共有スペースに

PALACE CO.LTD

六角形のカラフルなスツールは、自由にレイアウトを変えられるのが魅力です。打ち合わせの場面では集めて使い、休憩時には離して配置するなど、用途に合わせて柔軟に活用できます。

明るい色づかいが空間に遊び心を添え、訪れる人に心地よい活気を感じさせてくれます。

事例写真:PALACE CO.LTD
製品名@Hex ※現在は仕様を一部変更しております。

▼事例詳細はこちら
https://sixinch.jp/project/palace-co-ltd/

 

屋外対応素材で広がる活用シーン

Geeks AKIHABARA

屋外で使う家具には、雨や日差しに強い素材が欠かせません。

sixinchはこれまで、屋上などより耐久性が求められる空間への導入実績もあります。イベントやパブリックスペースなどでも、安心して長くご利用いただけるのが特長です。

都会の背景にも合う直線的でスタイリッシュなフォルムのアウトドアファニチャーの制作も実は得意なラインです。

事例写真:Geeks AKIHABARA

▼事例詳細はこちら
https://sixinch.jp/project/geeks-akihabara/

 

sixinchのコントラクト家具の強み

sixinchが提供するコントラクト家具には、他にはない独自の強みがあります。
ここでは、設計の自由度、素材技術、そして空間演出における親和性という3つの視点から、その特長をご紹介します。

曲線美や立体造形による独自デザイン

sixinchの魅力は、他ではあまり見られない、有機的で立体的なデザインにあります。直線的な家具が多い中で、曲線や独特のフォルムを取り入れることで、空間にちょっとした「遊び心」や「驚き」をもたらしてくれます。

ポリウレタンフォームならではの自由な成形と豊富なカラーバリエーションによって、ブランドの世界観を空間にしっかりと表現できます。家具そのものが施設を象徴する存在になり、印象的な空間づくりにつながります。

屋内外問わず使える素材

sixinchの家具は、強度のあるウレタンフォームを独自の「sixinchコーティング」で仕上げているため、雨や日差しに強く、色あせや劣化を防ぎます。

防水性や防汚性、耐薬品性にも優れていて、お手入れもとても簡単です。医療や教育、飲食施設など清潔さが大切な場所でも安心してお使いいただけるよう、安全性と衛生面の両方をしっかりと兼ね備えています。

建築・空間デザインとの高い親和性

sixinchは建築家やデザイナーと一緒に、空間のコンセプトに合わせた家具を設計の段階からご提案します。

完全オーダーメイドや造作家具にも対応しており、サンプルや3Dパースを使いながら丁寧にサポートするので、思い描いたイメージをしっかりとかたちにできます。

施設の価値を高める「空間×家具」の最適解を

コントラクト家具の写真

コントラクト家具は、ただの設備ではなく、空間の印象や使いやすさ、そして利用者の心地よさを左右する大切な要素です。導線や素材、仕上げを設計の初期から考えることで、より完成度の高い空間が生まれます。

最適な家具を選ぶことは、空間の価値を高めることにつながり、これからの施設づくりには欠かせません。

「家具は設備ではなく、空間の核」

最適な家具選びこそが、空間の価値を決定づけます。

コントラクト家具の導入をお考えの方へ

sixinchでは、空間の用途や利用者の動線、ブランドイメージに至るまで、あらゆる視点から最適な家具設計をご提案しています。

「こんな家具はつくれる?」「この空間に合う色や形は?」といった初期段階のご相談から、設計・試作・納品までトータルでサポートいたします。

導入可否のご検討段階でも構いません。まずはお気軽にお問い合わせいただき、施設にとって最適な「空間×家具」の形を一緒に探してみませんか。

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